2012年08月14日

若けぇもんin阿蘇

先日は「九州・山口の若けぇもんの集い」が熊本県の阿蘇であり、鹿児島から参加してきました。有機農業者を中心とした年に1回のイベントで、40名ほどが九州中から集まりました。

 先進農家の畑の見学をしたり、室内での勉強会や意見交換、夜はバーベキューを囲んで各自が持ち寄った地元のお酒を楽しむというのが例年の流れです。

若けぇもんin阿蘇

会場となった南阿蘇村は先月の九州北部豪雨によって大きな被害を受けた場所で、阿蘇に向かう途中の山がすさまじく崩れているところがありました。土砂や流木が流れ込んでまだ手つかずの田んぼなども見られました。


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その村でバイオダイナミック農法をしているフランス人のピリオドニーさんと日本人の奥さんがされている農場を見学に行きました。
若けぇもんin阿蘇

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この農法はルドルフ・シュタイナーが提唱した有機農法の一種で、切り取った牛の角の中に牛ふんを詰めて土の中に長期間埋めておき、取り出した堆肥を「調剤」として地下水に溶かし、それを畑に撒いて野菜などを作るやり方です。種まきや収穫などの作業を太陰暦に基づいた「農業暦」によって行います。
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農業の世界の中では、農薬や化学肥料を使わない栽培法という意味では私たち有機農家と同じ仲間ですが、その手段や考え方、捉え方が違って勉強になりました。今年は福岡県の糸島で自然農法を見学したり、ほかの農業を見る機会が増えました。作り手にとっては刺激になって、これからの取り組みに対して励みになるものです。

若けぇもんin阿蘇

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今回の見学で驚いたのは、南阿蘇村では3時間で500ミリ、3日間で800ミリというとんでもない豪雨が降ったにも関わらず、ドニーさんの畑では無農薬のきれいなキャベツが整然と並んでいたことです。高冷地ということもあるかもしれませんが、農薬を使ってもこの時期は作るのが難しいです。何かこの畑はあるな、と思いました。

若けぇもんin阿蘇

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以前食の家族の生産者で、指宿で有機農業をしていた神野来哲さんもドニーさんのお世話になったあと、今フランスで有機農業を実践しているそうです。小さな会の私たちですが、視点は大きく、世界の農業事情も見ていきたいと思います。

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Posted by 食の家族 at 14:04│Comments(0)
 
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