2011年07月27日
農カフェ準備、着々
今日も一日お疲れ様です。
これから帰って農カフェの試作です。
8月7日に開催する有機農家プレゼンツ!第3回農cafe in徳永食堂まで10日余りとなりました。食の家族の若手生産者がそれぞれ1品担当して腕をふるいます
徳永食堂といってもごはんと味噌汁が出てくる定食屋さんではありません
今や大ブレイク中の本格イタリアン食堂なのです!
そして野菜や合鴨米などかごしま食の家族の食材をたくさん使ってもらっている会員さん。
それに合わせて農家も本格イタリアンにチャレンジします!
土曜日には試食会もやってああでもない、こうでもないという予定です
徳永さんの看板に泥をぬらないようにがんばりたいと思っていますが、米粉ピザを担当する出水の杉村さんあたりがやらかして出水の赤土をぬらないかが心配要素です
関東方面からの野菜などに関する問い合わせは依然として多く、原発事故の深刻さを肌で感じます。脱原発に向けては色んな形でアクションがおきてきていますが、僕たち有機農家が温め続けたプロジェクトもいよいよ始動します
その名も“若けぇもんの会かごしま”
かごしまで農業に関心がある50人ほどが関わるグループにこの度「新エネルギー部会」が立ち上がり、先週“脱原発!星空ビアガーデン”で華々しくデビューを飾りました
ねらいはただ一つ
楽しいことをやりながら、自然と脱原発していこうというもの
「もう原発にはこりごりです」という関東の会員さんの言葉は泰山より重いです。
2011年07月24日
おぎおんさあはなかなかの迫力
今週は台風6号がお騒がせしましたが、大きな被害なく過ぎ去ってくれてほっとしています。すでに夏全開モードに突入して、生産者、猛暑の中で野菜作りに励んでいます(^^;)
そんな猛暑ですから、やっぱりビアガーデンは欠かせません
有機農家が中心となって結成した「若けぇもんの会かごしま」は勉強会などはもちろんですが、みんなの交流を深める目的で色んな飲み会も開催します。たとえば今回は「脱原発!星空ビアガーデン」ということで、星の明かりでビアガーデンをやろうという企画。
ビールサーバーを借りてきて夜空の下でジョッキ片手に生ビールをぐいぐい飲んだのでした
実際のところは曇ってて星ひとつ見えない状態で、某商業施設の明かりと宴会部長が気を利かせてもってきたランプによってなんとかお互いの顔を確認したのでした
次はどんな飲み会でしょうかね~
一夜明けてきのうは、新幹線全線開通を記念して「美味のまち薩摩美味か維新」というイベントがあって天文館で野菜を販売してきました。西郷どんが鹿児島をPR!
そして今日はふるさとのデパート、山形屋の前で有機野菜の販売会でした
NPO法人かごしま食の家族として、トマトやきゅうり、ゴーヤにかぼちゃなど夏野菜をたっぷりと売ってきました

今日なんですが、天文館周辺はお祭りモード
恒例のおぎおんさあ(祇園祭)があって、神輿に乗った頭の女性が小さいこどもを抱えて「健康にすくすく育ちますように!」とか言って掛け声をかけていました

「おぎおんさあ」は悪疫退散、商売繁盛を祈願して、古く江戸時代から行われている伝統的な祭りだそうです。初めて見たんですが、神輿を担ぐ人たちの迫力はすごかったですし、太鼓をたたく部隊もいてとても賑やかでしたよ。そして最後は八坂神社の神様に感謝して、厳かな式典がありました。伝統文化を大切にする鹿児島らしい祭りでした
野菜の販売も忘れて見入ってしまったのでした

2011年07月17日
食の家族で次なに作ろう??の会
今日は朝から生産者の作付け会議、そして夏野菜カレーを食べながらの交流会、第1回の通常総会でした。
30年以上続いてるこの宅配グループも今や2代目どころか3代目まで後を継いでいる
楽しいことを色々やってます。あとはちゃんとこれで食べていけれるようにすることだな

NPO法人になって最初の総会は滞りなく終わりましたが、うわさの台風6号も日本列島を滞りなく荒らしていきそうな気配です(- -;;)
中心気圧935hPaという非常に強い勢力もさることながら、そのスピードが遅い!時速20キロですから、自転車のような速さで通過していくわけです。長い時間かけて暴れそうですね
おそらく明日の収穫には問題はないと思いますが、火曜日の配達は難しい情勢です。
台風が来るたびに対策するのってけっこうタイヘンです。
リアルタイムで台風情報を見ながらどの方向から風が吹くのか、そこまで考えて防風ネットなどで対策をします。今回は太平洋側を通りそうなので、東シナ海側よりはましだと思いますが、なんせ勢力がこれですからね・・・
そして限りある時間の中で何を守るのか、優先順位もあります。
うちはトマト→ピーマン→カボチャでしょうか
今日は会議で一日つぶれましたから、生産者も「しまったなぁ~」って感じでしょうね。今日はほとんど対策がとれなかったので明日が大仕事です
ここ数年は台風がきてなかったので平和ボケしてました。
が、今年は違いますね。いくらでも上陸しそうな雰囲気があります
自然の威力を今年は震災でまざまざと見せつけられました。
わたしたち農家はそれに逆らうでもなく、やれる対策をとって、あとは窓の外を眺めるだけです。
そして台風が過ぎ去ったらまた種を蒔く。これが基本姿勢です。
2011年07月15日
出荷野菜上位は?
蒸し蒸しとした天気ですね
今年はこの天気ですから、色んな野菜をくさらせました
じゃが芋は雨が多かったため土の中で腐ってしまったのがたくさん出たし、玉ねぎは収穫して置いといたら傷んでくるし、かぼちゃは畑で水没するしで大変でした
今年特有なのか、この先ずっとこうなるのか、気象条件は予測できないですね~
かごしま食の家族のオクラ出荷一番乗りは出水の杉村さん!
これで“食べてる”だけのことはあります。
オクラ・ピーマン・きゅうりは杉村農園の3種の神器。
うちの農園はどうだろう?
ということで2010年の売上全体に占める割合の上位野菜を調べてみると・・・
第1位 にんじん 19%
第2位 にら 12%
第3位 きゅうり・キャベツ 各8%
ときて、「園山さんといえばトマトだよね~」と言われるぐらいのトマトは昨年わずか5%でした。去年は不作だったというのもありますが・・・
そしてトマト以下大根、深ネギ、玉ねぎ、しょうが、かぶ、ほうれん草と続き(ここまでで11品目)、これ以外の野菜が全体の28%もありますから、いかに色んな種類を作っているかですよね。多分年間50種類は超えていますね。
色々作るのは大変ですが、それを収穫して食べるのが一番の楽しみですよね。農家自身が楽しめるのが有機農業なんです
もちろん大変なことも多いです
今日はトラクターが故障して修理代10万!
野菜の値段で換算したらトマト300キロ分、大根1,000本分ですよ(-0-;)
野菜は安いよね~ はっはっはっ!~ とこういう話は農家同士でよく笑い話になるんですが、まぁあんまり考えたくないですよね。
野菜って安いんですが、それを作る機械は1台うん百万円とか平気でかかりますから、農家はプリウスに何台か乗ってるようなもんです(^^)
士・農・工・商でしたかね? あの時代に戻らないかなぁ~
2011年07月10日
今年はなんもかんもわるい

生産者の畑事情が切迫してきています。
関東の方からの注文が増えてきていることもありますが、長雨による不作の影響がじわり。野菜不足が表れてきています。
出水のすぎむーが「今年はなんもかんも悪くて当たりの野菜がない」といえば、大隅のまとじーも「蒔いた種がみんな流されたもんな~」と応戦する状態。
夏野菜全盛期のはずの7月なのに・・・ まっ、これから出てくるオクラに期待しましょう

2011年07月06日
里芋はまだかなぁ~
雨だから草刈りもできずほったらかしていると、いつの間にか野菜が見えないぐらいに隠れていることがあります。
普通はそのままほっとけば野菜は草に飲み込まれてしまうものですが、唯一この時期の雑草とも対等に戦える野菜があります
なんでしょう




有機農業といえば草取りが仕事みたいなものですから、だいたいの野菜は育つまでに何回か草取りをしないといけません。
でもこの野菜、去年草取りを1回もせずに収穫を迎えました

よほど葉が大きくて草を抑え込むんでしょうね~
そう、正解は①番のサトイモです。
正解しても何も出ませんが、心の中でガッツポーズしてください

セロリも生姜も草取りをしないとまず作るのは無理でしょう。
ただし里芋も今年みたいに雨が多い年ならぐんぐん育ちますが、乾燥していたら雑草に負けてしまいます。水分が大事なのがさといもくんなのです
4月に植えた芋から芽が出てきて、5月は雑草にうもれて見えなくなったんですが、梅雨に入って挽回!草の中からにょきにょき顔を出して今や追い抜いてますからね~ 普通の野菜にはあり得ないことです
華々しい夏野菜たちの収穫の舞台裏ではこうして地味な秋野菜たちが奮闘しています。さといも、さつまいも、しょうが、深ネギ・・・夏野菜から冬野菜への大事なつなぎの役割です。冬はまたにんじんとか大根とかキャベツ、白菜が出てきて、その陰にかくれます
政治家にもサトイモくんのような力強さと、裏で支える努力が必要じゃないですかねぇ~
自分の利益のため、お金や経済のためだけに動いている人たちの姿には心底うんざりさせられます。もっと大事なことに目を向けてほしいですネ
2011年07月03日
合鴨のヒナ、田んぼへ入る
よく降った梅雨は終わり、夏野菜の収穫が本格化してきます
きゅうり、トマト、ピーマン、なす、にがうり、オクラ・・・と続いていきます

明日は収穫してきた玉ねぎをつるす仕事。
玉ねぎは傷みやすいので、茎を切らずにつるして乾燥させておけばけっこう日持ちします。
普通は夏までなんですが、玉ねぎはできるだけ長くお届けしたいのでこういう貯蔵法をやっています
今日は市内の吉田で野球の試合を久しぶりにやって(2打数ノーヒット)

帰りに橋口さんのところにニンニクをもらいに行きました。
すると何やら橋口さんとその愉快な仲間たちがバーベキューを囲みながら一杯やっていました。
時間は夕方5時半。
明るいうちからいいなぁと思いつつ話を聞けば、「今日でやっと田植えが全部終わった」とのこと
自分のところで種から蒔いて苗を作る橋口さん。
しっかりした丈夫な苗は評判になり、苗を作ってほしいという依頼が年々増えているそう。
そして農村は高齢化が進んでいるため、田植えをする準備
(トラクターで田んぼを耕したり、水を入れてから水平にならす作業など)も頼まれるんですね。
もちろん田植えも頼まれるし、毎週のように保育園や色んな団体が田植え体験にやってくるしで大忙し(-0-;;)
うちの会もそのうちの1団体・・・

今日はそこまでの日程が終わってほっとしていたんですね。
いつもは忙しくて話しかけづらい橋口さんも、お酒が入ると急に肩幅が小さくなるようにリラックスしています
バーベキューに加わりたい気持ちを抑えつつ我が“家族米”の田んぼをチェック!
田植えのあと大雨が降ったので苗が流されているのでは?と心配しましたが、
意外にしっかり植えついて成長していましたよ(v^-^v)
ちょうど合鴨たちが家族米の田んぼで「お仕事中」でした。
水の中に顔をつっこみながら雑草や虫をつついていました。
その姿はなんとも可愛らしい

こうしてお米は順調に育っていきます。
8月21日の田んぼの生き物調査の時はみちがえるように大きくなっていることでしょう。
こうして日中田んぼを何ヶ所も回って雑草や害虫を食べて、
暗くなると橋口さんが用意したねぐらに帰ってくる。
なんて利口な合鴨たちでしょう

おかげさまで無農薬・無化学肥料のお米を食べさせてもらえるのはありがたいですね。
もちろん作り手の努力も忘れてはいません。
あ!もう1人のお米の生産者、出水の澤田さんはまだ田植えは終わりませんか??
そっちの写真も見てみたいなぁ~

2011年07月03日
畑はこれからノンストップ
よく雨が降った梅雨も明けました。降水量もすごかったですが、史上2番目の早さで梅雨が明けたというのも何か気味がわるいです
梅雨明けとともにトマトが一斉に色づいてようやく出荷がスタートです!
今年は新燃岳の噴火に始まり、3.11の大震災、5月には台風、6月の豪雨に早い梅雨明けと異例続きのここまでです。
野菜の旬がだんだん短くなってきているような気さえします。ただでさえ旬の短い有機野菜なのに、トマトは7月限定!とか、キャベツは5月限定とかになりかねませんね~
ますます、ある時に沢山食べないといけませんね。
すでに畑でトマトをいつもつまんでるんで、もう食べ飽きているぐらいなんですが・・・トマトの木からもいで直接食べるのはやっぱり美味しくて、これはなかなか味わえません。収穫しながらついつい食べ過ぎて、昼ごはんが入らないということもあったりなかったり
さぁ、安部司さんの講演会も無事に終わったことなので、農作業も本格化させないといけませんね!きのうは深ネギの苗を植えます。夏野菜を収穫しながら秋の準備・・・ノンストップの夏が始まりました。
70万部のベストセラー「食品の裏側」の著者、安部司さんをお招きして「NPO法人かごしま食の家族」の設立記念講演会を開催しました。軽快な“添加物漫談”とともに壇上に用意した数十種類の食品添加物からいろんなものを作り出す様子に一同唖然・・・こんなものをふだん食べていたのか・・・?
会場の錦江高原ホテルには200名を超す参加者が集まりました。安部さんは久しぶりの来鹿とあって、3時間近くの講演会でも皆さん前のめりで話を聞いていたのが印象的でした。これからも食の家族は消費者のためのイベントを随時開催していきます。よろしくお願いします。