2016年03月15日
修理費が・・・
だんだんと春らしい陽気になってきました。
今週後半からは20℃を超えて本格的な春モードになりそうです。
畑に残った冬野菜からは次々に花が咲いてこれがまた綺麗です。
生産者はみんな仕事に追われていますねー 余裕がないです。
冬野菜の収穫にはリミットがあって、いつまでもおいておけるということはありません。
放っておけば“とう”が立ってそのうち花が咲いたり、固くなったりします。
ねぎからは“ねぎ坊主”が出ます。
今年は寒さと暖かいのとメリハリがあったので余計にとうだちが早まった感があります。
急げ~~!
と収穫を急ぎながらも同時に夏に向けた種まきも遅らせるわけにいきません!
冬作を耕して堆肥をまいて、また耕うんして種まき準備ー
両方のタイムリミットを見極めながら優先順位をつけて取り組んでいます。
そんな中でもう20年も堆肥をまき続けている機械、通称「まきたろう」が長年の古傷に耐えられず故障!
そのやま農園の種まきがストップして、ただいまピットインです。
大抵忙しいときに機械は故障します(^^;)
私もよく機械を壊す専門でした。
直すのはいつも農場長の弟。今では扱わせてももらえませんよ(T-T)
今日は朝出荷にでてきた指宿の前園さんが「大根洗い機を買った」と嬉しそうに話していました。
食の家族は土つきでお届けしていますが、他の出荷先は洗うところが多いらしいですね。あの洗い機もブラシが壊れたら1本1万円ぐらいします。
農業機械の修理費ってけっこう高くてですね、人によっては年間数十万かけて色んなメンテナンスをしています。これを野菜で取り返すって・・・
農業っていう仕事は機械をあやつっているようで、実は人間が翻弄されてたりするんですよね。
こんな時に耕さない、肥料もまかない自然栽培がいいな、と思います。
2016年03月06日
錦江町のまとはらさん
大隅半島の南のほう、錦江町には真戸原さんの畑があります。
食の家族の初期の頃からのメンバーですが、ご主人は4年前に亡くなってそのあとを奥さんとその妹さんでがんばっています。
つい最近発表された国勢調査の結果で、5年前の前回調査から12%も人口が減って、県内自治体で3番目に減少率が高かった錦江町ですが、2040年には人口が半減するという予想まででています。
そんな自然豊かな町でまじめに、時には頑固に野菜を作ってくれていた通称まとじぃは広大な畑と大きな機械たちを残して逝ってしまいました。
あとを引き受けたお二人は女性だけで堆肥を撒いたり土を耕したりしてしっかり野菜を作ってきました。
つい先日話をしたときには、畑から1時間ぐらいの鹿屋市に20数軒の個人宅配を抱えているんだそうで、週に1度は食の家族みたいな野菜セットをその数だけ揃えて配達に回るんだそうです。
「体力的にもほんとうはもうやめたいんだけど、お父さん(ご主人)がもう30年も届けてきた方たちだから、やめられないのよ」と。
食の家族は10人ほどの生産者ですが、それでも野菜が少ない時にはセットを作るのが大変になります。
これを1農家でやるのはけっこう至難の業です。
それをしながら食の家族にも毎回少しずつですが、変わった野菜を提供してくれます。
まとじぃが30年かけて作ってきた有機の土をなんとか将来世代に残していきたいですよね~
過疎化が進む町に若い人が喜んで戻ってくるような、なんかいい方法があればいいんですが。