2012年03月28日
後継ぎ問題
先週大先輩農家であるまとじぃが急逝してしまいましたが、畑がかなり広いまとじぃ一家に後継ぎ問題が急浮上しています。
もっぱらそれを心配しているのは周りの私たちですが・・・
今度息子さんふたりが金時人参と大根をはるばる運んできてくれるそうです。
それぞれ県外で仕事をしていますが、今週までこちらにいて手伝いをしてくれているそうです。
農家の息子といっても、今までパソコン仕事をしていた人がそう簡単に農業なんてやれるもんではありません。
ましてや都会の生活に慣れた若者が田舎の、それもインターネットのスピードが非常に遅い(らしい)ところで生活すること自体無理があるのかもしれません。
それでも判断するための材料を見せる必要はあると思います。
食べる人たちと直接つながれるこの農業はとてもやりがいがあります。自分で作った無農薬の野菜に囲まれた健康的な生活も、ここに集まる農家の仲間たちとの交流も楽しいし、そして何より人に誇れる職業です。
私も始めて1~2年はあまり面白さを感じなくて、畑から帰ったら野球ゲームというお恥ずかしい生活をしていました(笑)
でも今はやることいっぱいで忙しくしています。やっててよかったと今思います。有機農業のこれからの可能性を信じています。
てなことをお二人には話そうと思います。
帰ってきてくれたら嬉しいです。
2012年03月27日
支援野菜で被災地を応援
菜の花がきれいです。
このあいだは大根を500本収穫しましたが、200本ぐらいだめなのがありました

去年12月~今年1月にかけてが寒すぎたため、土から出ている青首の部分が傷んでそこから中まで腐ったり黒ずんだりしています。
傷んだ部分をカットしてあとはいつこさん(母)がせっせとスライスして干しています。しかし収穫の度に200本は追いつかない・・・

ということで支援大根として販売中。 頭をカットした大根なので普通に使えます。干し大根を作りませんか?
もちろん干し大根でなくても、おでん食べ放題をしてもいいです

自由に料理してください。
ちなみに「支援野菜」というのは昨年の震災以来、かごしま食の家族が行っている取り組みで、生産者が出荷できない規格外の野菜を会員に買ってもらい、収益を被災地に寄付しようという取り組み。
寄付先はNPO法人アトピっ子地球の子ネットワーク

http://www.atopicco.org/
被災地のアトピーやアレルギーのこどもたちなど、災害弱者の支援をしている団体です。
末永く支援していきたいと思います。
2012年03月21日
カレー解禁
今日は快晴でしたが少し空気が冷たかったです。
桜の花がちらほら見えてきているようです。
春は別れのシーズン、そして新しい出会いのシーズンでもあります。
冬の野菜にさようなら、春の野菜にこんにちは
玉ねぎは年中必要だとよく言われますが、なければないでなんとかなります
新玉ねぎが出てくるのがだいたい早くて3月からで、この場合、極早生(ごくわせ)とか早生とかいう早く収穫ができる品種を植えます。
5月ぐらいに採れるのは「なかて」、6月以降は「晩生(おくて)」などと呼ばれます。わせもおくても種まきは同じ9月ぐらいなので、おくては収穫までに
10,11,12,1,2,3,4,5,6! なんと9ヶ月!
こんなに時間がかかる野菜はなかなかありません。
わせ系はご存知あまり日持ちがしませんおくては実がしまっていて保存が効くので夏の終わりぐらいまでは食べることができます。

それにしても半年ぐらいは“玉ねぎのない”シーズンがあるわけですが、その間ほとんど食べなくたって私の場合、体が玉ねぎを欲しがることはありません
旬のものに慣れているからであって、ない時はその分美味しい旬野菜がいっぱいあるからそれをたらふく食べます。
「あるときにたくさん食べる」
これが有機農家の基本です。
でもカレーはやっぱり玉ねぎがいりますよね~
これからはカレー解禁、玉ねぎをじっくり炒めて甘みたっぷりカレーをイチローのように毎朝食べたいです。
2012年03月19日
雨、多いですね
ついに水菜も花が咲いた・・・
残る葉物はホウレンソウぐらいか
かごしま食の家族は露地ものを基本にした有機野菜の宅配グループ
露地物はどうしても品薄な時期があるんですよね~
でも夏野菜も順調に生育中。しかし雨が多いな最近
2012年03月17日
太陽光パネルのこんな使い方
と思わせる今週の崩れぶりです。
2,000人パレードはとても賑やかでポジティブなものになりました。
鹿児島中央駅前の広場はたくさんの人で溢れ、鹿児島がひとつになりました。
パレードを引っ張るトラクター部隊にはうちのお米生産者の橋口さん、澤田さんが乗って2時間あまり、田んぼの代かきより低速で走りました。
トラクターも道路を走るときはナンバープレートの着用が必須です。
橋口さんは新品の大型トラクターだったので、スピードを出せば時速30キロぐらいは出るでしょうが、こどもたちに合わせてなのでゆっくりと動いていましたよ
今はじゃが芋・里芋を植えたり、大根やほうれん草の種まき、そして夏野菜の苗作り。
苗作りに時間がかかるトマトやナスはすでに生育中。これからピーマンやにがうりを蒔きます。キュウリやカボチャは比較的早いので後半に蒔きます。
いずれにしてもまだ霜も降りるので暖かいハウスの中で可愛がってやるんですが、霜の恐れがなくなる4月中旬に畑に植えられるように逆算しての種まきです。
1週間ぐらい雨続きだったのでここ数日の晴れ間のありがたかったこと!
うちの畑は太陽光パネルで発電した電気を、シカ除けの囲い柵に流して追い払っているんですが、晴れてる日はやっぱり調子がいいですよね。
柵に触ってビリッときたら逃げていきます。それでも入られて野菜を食べてることがあるので、雨の日に狙ってるのかな?動物は頭がいいですからね~
こちらも非常用電源を配備しましょうかね~
足元から脱原発!
2012年03月14日
3・11パレードと新玉ねぎ
しばらくいい天気でありがたいです。
これに乗じてせっせと干し大根を作っています。
日曜日のさよなら原発パレードも天気がよくてたくさんの人々が参加しました。ここのところ桜島がまた活発なので灰もすごかったですが。
放射能も灰みたいに見えたら、みんなイヤですよね・・・
いよいよ玉ねぎシーズン突入だ!
振り返れば昨年9月、雨続きの中で種を蒔いた玉ねぎは苗の生育鈍く、今シーズンの不作は決定的でした。
玉ねぎは生産者みんなが作る王道野菜ですが、みんな苗の出来が悪くて小さな苗を植えたものです。
わるいなりにも冬のあいだ根を張り、暖かくなってしっかり玉を太らせたこの野菜たちのハングリー精神は大したものです。
人間にできることは育っていく環境を整えてあげること。
9月に種を蒔くなら2ヶ月ぐらい前には畑の準備を始めてその野菜に適した肥料をやって土を作ります。
前作との相性もあります。前のシーズンにその畑で作っていたものとの相性が悪ければ上手に育っていかないから、前の1年も大事になってくる。
もっと言えば立派な野菜が採れるまでにどれほどの年月がかかるか。長い時間をかけて土の中の成分バランスを作り、微生物などの生き物たちを育て、植物が健康に育つ環境を作ってきました。
今この玉ねぎが育つまでにどれほどの時間と労力を積み上げてきたのか、これは単純に言えないところがあります。
畑が汚されるのをだまって見ているわけにはいかないんだと思います。
なんかしんみりしてしまいましたが、本当は楽しく農業できたらそれでいいんです!
2012年03月07日
種は高い!
今日はまた少し冷えましたね。相変わらず天気はこの通りで生産者からはそろそろブーイングが聞こえてきそうです
「はかどらん、はかどらん」
3月といえば里芋、じゃが芋などを植えたり、初夏にとれる野菜の種まきを一斉にする時期なんですが、これでははかどりません
日照不足も心配なところ。白菜、水菜、ちんげん菜と順番にとうだちが始まりました。3月の野菜は何があるのか? 畑からかきあつめます。
種まきの話。
最近タネ代が高くなっています
ちょっと前はタネなんてとにかくたくさん買って蒔くだけまいとけ~みたいな感じでしたが最近はそうもいきません。
ちゃんと畑の広さを計算して、どのぐらいの量を買うかを決めて蒔かないとたくさん余ったり、足らなくてまた買いに行ったりということがよくあります。
計算の苦手な?有機農家の不得意分野かもしれません。
でもこれ意外に難しいんですよ
私たちはその辺の小さな畑に蒔くわけじゃないんで、専門のタネやさんからいわゆる「業者買い」でたっぷり買うんです。
たとえば人参ひと箱2万粒入りを10箱とか。
これは畑の広さ、条間(列の幅)、株間(人参同士の距離)をち密に計算しないと必要量は出てきません。
ちょっと間違えれば1箱や2箱余ってしまいます。そうするとお安くないですからね~ また次のシーズンに蒔こうとするんですが、1シーズン遅れの古い種は発芽しにくかったりします。
種屋もそんな適期を過ぎた種は要りませんから返品もだいたいききません。農家の立場って弱いもんです。だから自分で“種を採る”ってことがこれからもますます重要になります
ちなみに家庭菜園の皆さんがホームセンターで買ってるあの小袋の種!
私たちが買ってるのより数倍高いですよ種はなるべく自分でとりましょう♪
というわけで今週日曜日は脱種屋パレード!
ではなく脱原発パレードです鹿児島中央駅の前から市役所に行って帰ってくるにぎやかなパレードです。
中央駅前の広場では朝の10時から有機野菜のベジチャリティをやってます。11時からは橋口さんが合鴨鍋を限定300食ふるまいます。ぜひ会場にお越しください。
2012年03月03日
風船プレゼント♪
今にも雨が降り出しそうな暗い空になりました
明日は草野球の開幕戦なんですが雨予報。去年はなんだかんだで忙しく年間でたった4打席しかバッターボックスに入れなかったんですが、今年はたくさんかっとばしたいですね~
杉村さん家の原木生しいたけがとれはじめました
これは正直美味しいですよ。シイタケステーキができますよ。
期間限定で野菜よりも予測不能なしいたけ
天候や水分量でもろに出来が左右されます。
「しいたけファンの方は“しいたけ友の会”に入ってください」とアイデア部長の杉村さん。
しいたけ好きは登録してもらい、収穫でき次第のお届けというシステム。
なんでもこの友の会制度を色んな野菜でやってみて、定着させようと目論んでいるようです。病み上がりで体は動かなくても頭は働きますね
来週3月11日はいよいよさよなら原発!かごしまパレードです。
こどもたちが喜ぶ企画が満載です。出発前の広場(10:00~13:00)では「アートフラッグ」という、旗に絵の具で好きな絵を描いてパレードに持っていこうという企画があります。
会員さんのお店「作楽」のカレーのほか地鶏の釜飯やオーガニックのごはん、天然酵母パンや自然食品の販売もあります
橋口さんの合鴨ふるまい鍋は11:00スタート予定。橋口さんとゆかいな仲間たちがふるまってくれますよ~ だしが美味しい
若けぇもんのベジチャリティーも順調☆県内の有機農家から集まった野菜は500キロ!島の新じゃが、安納芋、ビッグにんじん、サワーポメロ、はるみ、パール柑、ヤーコン、菜花、ほうれん草・・・アンドモア お母さんも嬉しい
現代美術家の会員さんが企画する「脱原発のぼり展」→これも必見。全国のアーティストがのぼりに「脱原発」のメッセージを描きます。
13:00~13:50の集会では有機農家代表で私、園山もスピーチします。原稿考えなくては!
14:00出発のパレードは、こどもさんたちに風船プレゼント♪カラフル小旗も製作中です。途中離脱、途中参加OK!
3月11日(日) 鹿児島中央駅東口広場 ※雨天決行