2011年09月28日
稲刈りシーズン突入!
久しぶりの快晴ですね!
ここ数日悪天候が続き、日照不足と低温で野菜の生育にブレーキがかかっていました。この陽気はありがたいです
週末の国際オーガニック映画祭inマルヤガーデンズ、11月6日はオーガニックフェスタ、合鴨米作りも稲刈り・収穫祭を控えていてイベントが目白押しです。
稲穂が黄色く色づきはじめ、首をたれてきました
まもなく収穫を迎えます。
おとといは我が家の自家用田んぼでも最後の大仕事、ヒエとりをしました。
ヒエは稲にそっくりの雑草で、田んぼが青いうちはその違いを見分けるのは素人には難しいです
ヒエをほったらかしにしておけば大量の種を田んぼに落とし、翌年には爆発的に増えるので何としても取っておく必要があります
収穫間近になるとヒエは黒っぽくなって背丈も高いので目立ちます。
それを取り尽すには若い衆4人+父親で4時間半の長期戦でした
「食糧確保も簡単じゃないなぁ」と父が一言。
となりの田んぼは豊作のしるし? ↓ なんかついています
生育遅れで1週間スライドするものの、「家族米」誕生にむけてラストスパートです!
東北・関東地方の23年産米の検査の行方にも注目が集まっています。
放射性物質による影響を考えてか、関東からの問い合わせが増えています。
きのうここに訪ねてきた関東の方は、鹿児島の指宿産のオクラしか野菜は食べてないと言いました。そのへんにある野菜をかき集めてお土産に渡すと、小学生の娘さんが大事そうに抱えて帰りました。
なんでこんなひどい目に遭わないといけないのでしょうかね?
10月23日(日)14時~16時に京都大学の小出さんがサンエールかごしまに講演にやってきます。
参加費 500円(当日800円) 大学生以下無料
チケットは山形屋プレイガイドで
あの事故以来様々な情報発信をしてきた先生で、テレビにラジオに講演に引っ張りだこです。私たちの想像をはるかに超える放射能汚染の実態が報告されると思います。
2011年09月25日
週末は畑へレッツゴー!
どんよりとした日曜日でした。
午前中畑の学校バスツアーご一行様が栗野岳農場にやってきました。
11家族が里芋を掘ったり、ピーマンを収穫したりと楽しんでもらいました。
お昼は栗野岳の標高700mぐらいの高さにあるカフェ・ミースへ。
園山農園の野菜を使ったランチを食べました。野菜を畑まで直接仕入れにくる若きオーナー夫婦の手のこもった優しい味でした
コーヒーの焙煎が得意で種類も豊富ですよ霧島アートの森美術館の近くです、レッツゴー!
今日は里芋をはじめて掘りましたが、この9月はまだ収穫できる野菜が少ないです。
にんじんはやっと親指大の太さになってきました。深ネギもぼちぼちですねぇ~
有機野菜の宅配グループ、NPO法人かごしま食の家族には今、じゃが芋・玉ねぎ・人参がありません。
え!?っていう感じですがホントです。
だってじゃが芋は植えたばかりだし、玉ねぎも種をまいたばかり、にんじんはもうすぐ収穫・・・ 旬のものを作っていれば鹿児島では当たり前です
でもスーパーには一年中切れることがありません。
全国どこからでも取り寄せられるからです
ない時期があるからこそ、収穫のときの喜びが大きいし、食べる人にも喜んでもらえます
そういうことも言葉だけではなかなか伝えられないので、今日みたいに畑に直接来てもらって土に触れ、野菜を収穫してみて初めて分かるというものです。いつでもオープンしてますから遊びに来てください。畑にレッツゴー!
それにしても子どもは考えもしない遊びを思いつきますね
男の子はコウロギを捕まえて喜んでるし、女の子は里芋の葉っぱを傘がわりにしてるし・・・ コオロギじゃなくてキャベツ畑のヨトウムシをつかまえてくれたら嬉しいなぁ~
畑はまさに自然の中のテーマパークですよ。
遊び方は無限大!週末はお近くのHATAKEへ。
2011年09月22日
台風15号、関東直撃
関東全域が暴風域?
かつてこんな台風があったでしょうか。記憶にありません。
今年の台風は日本列島をまんべんなくという印象です。
この時期の台風は米農家にとっても死活問題
穂が重くなって垂れているところに風が吹くと倒れやすいんです。倒れて水に浸かればパーです
さて今日はおやじシリーズの最終回です
仕事から帰ってからのおやじですが、自分が一番先に帰ったときはたまに「炊事当番」といってごはんを作ってくれます
昔から“得意料理”はカレーでしたが、食べてみるとカレー味のスープでとろみがまったくありません。そして材料の大きさにもまた驚きます。じゃが芋が半分ぐらいで入っているのはまだいいんですが、にんじんが厚さ5センチの輪切りで放り込まれています。かなりダイナミックです
そんな父も最近では料理の腕を上げたようで、ちゃんと食べられるような料理がでてきます。
毎日帰ってからすぐ勉強机に向かい、本を書き、煮詰まったところで夕食、だいたいの場合は焼酎のお湯割をなみなみついで2~3杯。カレーであろうと2、3杯。カレーと焼酎は合いませんよね?まぁいいや
そんな農的生活、おやじの最終章はまだまだ先にありそうです。
2011年09月18日
そよかぜ@ファーム
しとしとと雨が降り続き幸せな日々を送っています。
2週間ぐらい日照りが続いて砂漠と化した田畑に恵みの雨でした。
ただし雨に混じって桜島の灰も・・・これは仕方ないですね
今日は野菜販売やカフェをしているそよかぜ@ファームにふらっと立ち寄ってコーヒーと手作りケーキをごちそうになりました
そよかぜ@ファーム http://soyo-f.potika.net/ 【写真は去年オープンしたときの写真】
食の家族会員のお店なんですが、お店の前の畑にたくさん野菜が植えてあって「まちなかカフェ」といって近所の方が集まる憩いの場所になっています
人参の芽が勢い良く飛び出していて、これはうちの畑より素晴らしい出来でした。そよかぜさんのほうが収穫が早いかもしれませんね(悔)
この時期は野菜が同じような顔ぶれになります。そのうちパタッと冬野菜にチェンジしますので、旬野菜があるときにたくさん食べるというのが食の家族スタイル(^^v)
杉村さんのオクラやきゅうりも豊作だし、園山農園も三尺ささげが大豊作で収穫に追われています。豆ちぎりは母の仕事ですが、先日ささげを袋詰めするのに両親がなにやら考え込んでいました
聞けば灰がささげについていて、このまま袋に詰めるべきか洗って乾かして詰めるのかを考えていたみたいで、私は「そのまま詰めて灰のことはお客さんに説明すればいいがね」とアドバイスをしました
で、結論。タオルで灰を拭きとることにしたそうです
何?その妥協案
なんだか一番時間がかかりそうですが・・・
さて最後はイベントのご案内です
「国際オーガニック映画祭2011」
http://www.koaa.or.jp/eigasai/index.html
9月30日、10月1日、2日の金土日3日間、マルヤガーデンズ7Fで選りすぐりの映画を上映します。11月のオーガニックフェスタとともに私も実行委員の1人です。おすすめはやっぱり「フードインク」・・・ 世界の食糧を支配するアメリカの食品産業界の裏側を取材したドキュメンタリー 必見です。
10月1日(土)は餅つき大会もあります。お子さん連れも大歓迎!
実りの秋、イベントの秋、畑も外も忙しいです
2011年09月14日
明日は待望の雨か!?


下の写真は白さや三尺ささげです。鈴なりという感じで勢いが止まりません。
桜島の灰が葉に積もったナスやきゅうりには厳しい環境ですが、豆類はなんのそので元気です(*^^*)
「続きを知りたいです」という声が多かったのでもう少し紹介したいと思います。
前回は朝食の一こまでしたが、今度は昼間の仕事について。
父の仕事には基本的に“名前がついていない”ことが多いです
どういうことかと言うと、普通は玉ねぎの種まきとか、人参の草取りとか、きゅうりの収穫などと名前がついているんですが、父は何をやってるか分からん仕事が多いような気がします
例えば「トマトの根がしっかり呼吸できるようにしてみる」とか「きゅうりの土が活性化するようにヨモギエキスを撒いてみる」という感じです
これをやるからと言われたら息子たちは「あ、そうなの・・・」としか言いようがなくてですね、畑の中では好きなようにやってもらっているんです
これは大いにけっこうなことなんですが、誰か人が尋ねてきたりすると説明するのが面倒で、「おやじはきゅうりの土にヨモギエキスを撒いてますよ」とか言っても何のこっちゃ分からんですよね。
だから「何かやってますよ」って答えるんです。
それがつまり名前がついていないって意味です。30年以上も有機農業をやってきたから自由にやってもらってもちろんいいんですが、この仕事ぶりを人に伝えるというのはタイヘン、自分たちも勉強する必要があるので簡単にはいかないと思います。
次回は仕事から帰ってからのおやじを紹介します。
9/11開催の“東北に向けた人文字メッセージ”の編集をお米農家の澤田さんと実行委員長の弟が仕上げました。
感動の動画はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=iOHK-0wXh4U
2011年09月12日
9・11人文字メッセージ動画アップ!!

被災地に向けて人文字でメッセージを送ろうという企画に80人が集結!
人文字メッセージの園山秀国実行委員長のかけ声に合わせてジャンべをたたき、緑の芝生の上に白いボードで「祈」「絆」「結」の3文字を浮かび上がらせた

桜島のドカ灰がまともに直撃する中、おんどをとって文字を作る参加者。
その雄姿を米農家の天才編集家、さわださんが丸一日かけてぶっとうしで編集、さっそくYou Tubeにアップしました

被災地に送る感動の映像はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=iOHK-0wXh4U
2011年09月09日
機械もおじいさん
こんばんは。1008ヘクトパスカルという弱めのギリギリ台風14号が接近中。台風よりどっちかと言えば桜島の灰が気になります
今朝の雨は砂漠(畑)の表面が少しぬれる程度で、期待はずれでした
ところが大隅半島は錦江町のまとじぃの畑は一日中降ったりやんだりの繰り返しだったそうで、こうも違うかという感じです
種まき機の「ごんべぇ」は出番をいまかいまかと待っています
ごんべぇもだんだん歳をとって故障が多くなってきました。タイヤがついていて人が押しながら畑に種をまいていくタイプなんですが、最近は成績がわるく一ヶ所にばらばら~とたくさん蒔いてしまったり、全然まいていない場所があったりして買い替えを検討されています
ほかにも畑に肥料をまく「まきたろう」がいますが、これも不振。
ついこの前はコンベアーベルトを代える大手術をして10万円かかり、現在リハビリ中です
ごんべぇにまきたろうにとおじいさんみたいな名前がよくないのかもしれませんね~
でも機械も生き物なんです。大切に使ってあげれば何十年と動いている機械もありますから、これからもしっかりキバッてくいやんせ
2011年09月07日
ドキュメンタリーおやじ
台風12号の威力はすさまじかったようですね。特に雨の量がすごくて山ごと崩れたりしていて今後が心配されます
あまり影響を受けなかった鹿児島はかなり乾燥していて野菜の種が蒔けないです(泣)
玉ねぎも雨待ちです
9月中旬は玉ねぎの種まきのタイミング。しかし土がからからに乾いているためまだ蒔けません。
玉ねぎは毎日水をあげなければ育たないぐらい水分が重要です
うちでは水かけは父親の仕事。毎日半ズボンに裸足で畑を動き回っています。こどものように・・・
黄色いキャップがトマト狩りで説明するくにみつさんです 67歳ですがまだまだ若いです。この歳になるとちゃんと体調管理ができるので、無理なく疲れないように工夫しているようです
朝はコーヒーを豆からごりごりひいて「手首の体操」。こじゃれたコーヒーカップに注いで、手鍋で温めた牛乳を少し入れる。コーヒーカップを持って家族で乾杯。結婚前は私も参加していましたが、これは意味がわからなかった・・・
朝食はそのときに採れる野菜をざくざく切って、削った鰹節と合わせてマヨネーズで和える。それを生協から買ってくるボブさんの食パンにはさんで食べる。てんこもりの刻み野菜は必ず残る。それは愛犬のえさになる
朝だけでもこんな感じなので一日追いかけたら軽いドキュメンタリーですよ(笑)
しかし「日課」というのは大事なのかなと。自分の一日を組み立てるのは意外に難しいと最近思うんですが、少しずつ確立していけたらと思うこのごろです。
2011年09月06日
台風12号、まさかの大被害
ようやく風が秋らしくなってきましたね。
湧水町にある畑では順番に種を蒔いた人参の葉が大きいもので15センチぐらいになり、草取りや間引きの作業に追われています。キャベツやブロッコリー、カリフラワーの苗も無事に植え終わりひと息つきました。
今回の台風12号は進路も鹿児島には影響がなさそうだったのでほとんど気にしていませんでしたが、台風に襲われた地域の被害の大きさに絶句しました。台風と言えば鹿児島人にとっては夏の風物詩みたいなもので、農産物に多少の被害が出てもしょうがないで済んでいました。
ところが今回の12号は「猛烈」でも「超大型」でもない、気圧も並みの台風でした。しかし時速9キロという超低速で、四国に上陸して日本海に出ていくまで相当な時間がかかりました。
さらに九州から関東にまで及ぶ強風域、そして豪雨を伴って各地に被害をもたらしました。最近では異例の進路をたどったことも被害を大きくした一因かもしれませんが、これからは常に異例を想定した対策をとっておかないといけないと思いました。
今年始めの新燃岳の噴火も私たちにとっては青天のへきれきであったし、大震災に大津波、原発事故だって「想像外」です。昔から原発に反対してきたこの会のメンバーや、警鐘をならしてきた方たちもまさかここまでの事故が現実に起こるなんて想像していなかったかもしれません。でも現実に起こってしまい、これからまだまだ大変な問題が出てくるだろうと言われています。
震災、原発事故からもう半年が経とうとしています。
早すぎる時間の流れには驚きますが、山積した課題を担っていくべき政治の停滞もなんとかしてもらいたいものです。別に政治を語ろうと思っているわけではありませんが、政治に興味が薄い人がどんどん増えているのはよくないことですね。
原発で大きな事故が起こっても「なんとなくイヤだなぁ」という人は多くても、イタリアのように国民投票ができるわけではないので、その気持ちを政治に反映しにくいのが私たちの国です。NOという声を上げるその役割を、農業者が担っていきたいと考えています。
2011年09月03日
東北へ人文字メッセージを送ろう
のろのろ台風12号は岡山県に再上陸、時速9キロですから私が走ったほうが速いです

新学期に入ったばかりでこの台風とは幸先わるいですね
台風の最近の進路といえば九州に接近したあと上陸せずに東に向けてそれていくのが定番でしたが、今回は最近では異例のコースをたどりまっすぐ北上しています

この時期心配なのはやっぱりお米です
「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」といいいますが、いままさに穂がでてお米一粒一粒に実が入り始めているところなのです
頭が重くなって穂が垂れれば風で倒れやすいですよね
そこに台風がきたら被害拡大というわけです
四国・中国のお米が無事でありますように・・・
↑うちの田んぼ。雑草多っ

おとといはキャベツの苗をたくさん植えました

ところが日照りが強かったので植えた苗がしなっとなってきて慌てて水をかけました。苗の数は5000本。水かけに3時間でした(-0-;)
そうしていると急に空が暗くなってきて雨が降りそうな予感
でも雨雲はスルー。きのうもぱらっと降って畑の表面を湿らせてスルー
そして今日。キャベツの苗植え第二弾も小雨は降りましたが十分には降りませんでした。台風よ、四国に降らせた雨を少し分けておくれ・・・
9月です。秋野菜の種まきが本格化してきます。
何の心配もなく種が蒔けるというのがどんなにありがたいことか。今年はそんな想いで種を蒔いています
9/11で震災から半年です。各地で色んなイベントが開催されます
弟が企画した「東北へ人文字を送ろう」も今日の新聞にでかでかと載りました。被災地になにができるのか、まだまだこれから考えなくてはいけません
そして原発。鹿児島は全部止まりました。
電気は足りそうです

9.11 人文字メッセージ 参加者募集!
日時:9月11日(日)
場所:ドルフィンポート前緑地広場
時間:AM9:30~12:00頃(9時より受付開始) ※少雨決行
定員:100名以上
参加費は無料。事前の申し込みは必要ありません。
みんなでパネルを掲げて人文字を作り、被災地に向けたメッセージを送ります。
メッセージを書くためのマジックペンをおもちください。駐車場はありませんので周辺の有料駐車場をご利用いただくか、公共の交通機関をご利用ください。