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Posted by チェスト at

2017年03月14日

「食卓だより」から 内田自然農園 内田智帆

害獣対策
それは大抵の農家ならばだいたい気に留めるところ。
九州はまだ熊がいないぶん良いかもしれませんが、
山々に囲まれているような畑では様々な獣が姿を現します。

今回生産者から「食卓だより」に投稿いただいたのは串木野の内田自然農園の内田智帆さん
春うららかなこの季節に喜んでいるのは人間ばかりではなく、獣たちも同じのようです。


長男が小学校に入学します      うちだ自然農園  内田智帆

 霜のおりる朝もありますが、うぐいすの声が聞こえる暖かい日が増えてきましたね。大好きな春です。
毎年のことですが、猿の群れが来て、畑を荒らしてくれました!
大根をかじり、しいたけをかじり、玉ねぎを引っこ抜き、めちゃくちゃです。
田んぼにはいのしし。クレソンの上で転がって遊んだ様子です。本当にがっかりしますが、猿は生のしいたけ食べておなかをこわさないのかなあ、とか考えているこの頃です。

 この春、長男が小学校に入学します。
いろいろ悩みましたが、学区の公立小学校です。
入学通知が届いても実感がわかず、 それでも入学の準備に追われ、頭と心と体がばらばらでちぐはぐな感覚。
長男が入学する前から、自分自身に不安が募ります。
 鹿児島の小学校は、公立でも制服が多いようですが、静岡育ちのわたしにとっては、とても違和感があります。
関東では、小学生の制服姿はほとんど見たことがありません。
暑さ寒さの調節や、洗濯のことを考えると不便だと思うし、不経済だし、
「個性を大事に」とか言いながら、没個性の体制にがっかりしてしまうのです。
もちろん、制服の良さもあるのだろうし、「制服はほかの服がたくさんいらないから助かる」という友人もいます。
そういう家庭では、制服を着ればよいと思います。
わたしがこわさを感じるのは、選択できないということ。
一度も制服を着たことがないわたしの友人たちは、とてもおしゃれです。
Tシャツにチノパン、ワンピースにサンダル、何気なくて普通なのにすてきなのは、小さいころから着こなしの練習をしてきたからなのかも。
入学説明会では、制服を始めとした、準備しなくてはならないものの多さに驚きました。
幸い、友人がいろいろ手配してくれて、お下がりをたくさん頂けることになり、本当に助かりました。
まわってきた制服には、前の持ち主の名前が書かれ、袖が詰めてあり、ボタンがほつれています。
少し直そうかな、と思い、眺めていると、何人の子がこれを着たんだろう、とか、このお母さんは不器用ながら一生懸命縫いものをしたんだろうな、とか、いろんな物語が想像されます。
たくさんの人たちが、なんとかやりくりしながら、お下がりを譲り、譲られ、大切にしてきたことがうれしいです。
学校教育の中でも、こんな風に物を大事にすることを教えてくれたらなあと願います。(算数セットがひとりにひとつは贅沢すぎます!)
それから、心配していた給食ですが、「お弁当を持たせたい」というこちらの要望は、拍子抜けするほどすんなりと通りました!
「お母さんのごはんが一番おいしいなあ」と言ってくれる息子のために、
これからもお弁当生活、がんばります。

(かごしま食の家族 3/14食卓だよりから)


鹿児島生まれ鹿児島育ちの私はあまり制服に対して疑問は持ちません。
五体満足に生まれ、大学まで出していただきましたが、決して裕福な家庭ではなかったのは事実です。
なので、「経済格差が見えにくい」制服は大変ありがたかったのですが、
“個性を大事に”と言っておきながら、そうでないのは内田さん同様落胆してしまいます。

「お母さんのごはんが一番おいしいなあ」という長男くん。
確かに母の作る弁当は美味しかった。
高校のころ、毎朝早起きして自分の弁当と一緒に私の弁当を作ってくれた母。
市販の弁当箱では足りないので、大きなタッパーにぎゅうぎゅうに詰め込まれた白ご飯とおかず。
中でも「かつ丼」と「しょうが焼き」だったときの弁当は、友人からもうらやましがられたほどでした。

内田さんにも体にも優しい自然な食材を使って毎日おいしいごはんを作ってほしい、そう思います。  

Posted by 食の家族 at 15:08 │Comments(1) │食卓だより

2017年03月13日

3月 温かく柔らかくも、冷たい雨



少しずつ温かくなり、田んぼや用水路にはカエルの卵をよく見かけるようになりました。
土筆が勢いづいたのか、ひょこひょこと頭を見せております。

土筆=つくし、と読みますがみなさんはいつ頃に読めましたか?
恥ずかしい話ですが、私はだいぶ年をとってから読めるようになりました。

早いところでは筍も採れ出していますね、この時期に筍を見つけるなんて至難の業だと思います。
竹が生えている場所から次に出てくる場所に検討をつけ、足で踏んだ感触、地表面の微妙な変化、などで見つけるのですから、
これぞプロの技です。

さて先週金曜日の小セットの内容。
グリーンな内容です。
かぶやチンゲンサイ、アブラナ科野菜がとう立ちを始め、花が咲き始めました。
いつもお出ししているさつま芋:紅はるかも貯蔵分が少なくなり、今季もあと少し。
(からゆたかや黄金千貫はまだありますよ!)

この時季は端境期と呼ばれ、野菜が少ない時期になります。
しかし9月の端境期と比べればまだ良い方です。
というのは9月は台風が来ますから。。。

以前のブログでも書きましたが、
“ない”からこそ“ある”ときの有難みがわかります。
そのことが旬を感じさせることにもなると思います。

貯蔵が効くものは貯蔵し、年間通してお出ししたいのです、特に端境期のときはそれらを大いに活用したいのですが、
旬を大事にしている食の家族なので、ジレンマがあります。


明日は火曜日の営業日。
ホワイトデーでもあります。
先月のバレンタインデーではお菓子を頂いた男性スタッフがいましたが、
さてさて、お返しは考えているのでしょうか。。。  

Posted by 食の家族 at 12:20 │Comments(0) │今日の野菜セット

2017年03月08日

菜の花はどれが美味しいか

菜の花と言えばみなさん、どんなものは思い浮かべますか?

春に河川敷や道端に咲いている黄色い花
近づくと独特な香りとミツバチの羽音が聞こえてくる
際立つけれど主張しすぎない色合いは、見る人を温かくし春を感じさせる

僕らからすると毎年菜の花マラソンで見かけるので、
どちらかというとそのときの感情が思い出されます。
つらい、きつい、やめたい、足が痛い、やめたい、でもやめたらだめだ、そういったのが僕の気持ち。

菜の花はアブラナ科アブラナ属の花の総称で、
かぶや白菜、キャベツや小松菜、ブロッコリーやカリフラワー、紅菜苔、からし菜なんかもアブラナ科であり、
これらの花はすべて「菜の花」と呼べます。
では普段食べている「菜の花」はなんなのかというと、
セイヨウアブラナや在来アブラナの「菜の花」のことです。

・・・難しい話はこの辺にして。

昨日の朝の仕分けのときに「菜の花はどれが美味しいか」という話がありました。
(※このときの「菜の花」はアブラナ科アブラナ属の花のこと)
指宿の前園寛さんはチンゲンサイの菜の花はうまい、と。
出水の杉村未知男さんは白菜の菜の花も良い、と。
チンゲンサイや白菜の菜の花を食べるなんて、きっと農家でもごく一部の人しか味わえないと思いますが、
確かにチンゲンサイの菜の花は美味しいです。
少しパキッとした食感で、チンゲンサイの風味も少しします。
普段の菜の花の方が少し柔らかいですが、茹でてしまうと気にするほどでもありません。

菜の花とはアブラナ科アブラナ属の花のこと。
「どの菜の花が一番おいしいか」なんてのは少し愚問のような気もしますが、
いつかは食べ比べてみたいものですね。
キャベツ、白菜、カブ、からし菜、小松菜、チンゲンサイ、山東菜、野沢菜、壬生菜、アスパラ菜、紅菜苔、
カイラン、ブロッコリー、カリフラワー、水菜、高菜、などなど。
個人的には、小松菜の菜の花もうま味が凝縮されていておいしいと感じます。

赤からし菜の花



  

Posted by 食の家族 at 10:40 │Comments(0) │朝の仕分け風景

2017年03月07日

「食卓だより」から そのやま農園 園山宗光

こんばんわ
今日は少し冷え込みましたね
夕方になってからより一層風が強くなった気がして、春はまだ来ないのかと落胆したところがあります。

さて、今日は会員さんに毎回届けているお便りから、
前事務局長の園山宗光さんの生産者便りをご紹介します。

昨年まで事務局長を務めていた宗光さん。
今は「そのやま農園株式会社」の社長をされています。
生産の方はもちろん、出荷作業や事務、営業もこなしており、県外へ商談会へ行ったり。
今回はそのことを含めてお便りを書いていただきました。


『今、こんなことをしています。』  理事 園山 宗光

 少しずつ寒さが和らぎ、春の訪れを感じるようになりました。
昨年事務局長をバトンタッチしてから早8ヶ月が経ち、
久しぶりに会った会員さんからは「今は何をしているんですか?」と不思議がられることがあります。
事務局や理事会ではひそかにその2年前から交代の準備を進めてきましたが、
会員の方向けにはしっかりと説明していなかったので無理はないと思います。

 率直に言えば今から2年半前にそのやま農園を株式会社化してその代表に就いたために、
食の家族の事務局長との二足のわらじに限界を感じたことがきっかけでした。
それでもしばらくの間は両立できていたように思っていましたが、
気がついたらどちらの仕事も中途半端な状態で、これ以上双方の関係者に迷惑はかけられないというのがありました。
 結果的にはそのやま農園に専念することを選んだわけですが、
これはこれでまた苦難の始まりとでも言いますか、大変な人生修行をさせていただいていると思っています。
湧水町を拠点とする野菜の生産部門では規模拡大、機械化も一段と進み、
「おいしい野菜をたくさん作る!」体制を目指しています。
 
 3年前に作り始めた人参ジュースも生産量を増やしていて、今期は8,000リットルを製造・販売する計画です。
県外の商談会にも出かけるなどして積極的にPRを図っています。


 そしてそのやま農園直営のレストラン「農園食堂 森のかぞく」も、おかげ様でこの夏にオープンから4年となります。
新たな展開に向けたプロジェクトも動き出していて、ようやく本腰を入れて仕事に専念できる環境が整いつつあります。
今こうして自分のやりたい道を進んで来れるのも、約10年務めた食の家族の仕事のおかげであり、
一緒にやってきたスタッフ、生産者仲間、そしてどんな時も温かく支えてくださった会員の皆様には感謝の気持ちしかありません。
 だから最初の問いに対しては、「私の仕事は親世代が地道に取り組んできた有機農業の素晴らしさを世間に、
後世に伝えていく仕事なので、みんなを健康に、そして幸せにできるように事業拡大をしています!」と答えられたらいいかなと思います。
ですからフィールドは違ってもまた色んな場所でお会いする機会があるはずです。

 今後も食の家族に対しては忌憚のないご意見をいただき、一緒に盛り上げてくださったらありがたいです。



そのやま農園直営レストラン「森のかぞく」はいつもにぎわっており、
私も行くたびにおいしいごはんをたくさん食べて、お腹一杯、幸せいっぱいの気分でお店を跡にします。
人参ジュースはリピーターも多く、食の家族でも扱っていますが会員さんの中には毎回注文してくる方々もしばしば。
贈答用としても喜ばれており、大変好評です。

二十四節気の啓蟄も過ぎ、三寒四温の中、春の野草が少しづつ顔をだしていますね。
つくし、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、カラスノエンドウ、などなど。
ソメイヨシノの開花は早いところで3月22日のようで、あと2週間ほどの辛抱です。

  

Posted by 食の家族 at 21:54 │Comments(0) │食卓だより

2017年03月05日

2017春夏作付会議in根占

3月、桃の節句も過ぎ、庭先には土筆も顔を出し始めました。
スギ花粉とは無縁なので、なんの遠慮もなく畑仕事をしております。

先月の2月のことですが、
11日12日の2日間で春夏の作付会議が行われました。
場所は根占、ネッピー館で。
11日は生産者部会、新規生産者部の加入決定のことや、栽培基準の確認、潤滑な発注作業についてなど。
いつもは陽気で愉快な生産者部長・久木田さんもこのときは真面目な面持ち、と思いきや、やっぱりいつもの感じで。
栽培基準や今後の生産者加入のことに関してはかなり熱い議論が飛び交って、
前事務局長の宗光さんや出水の合鴨米農家・澤田さんもパソコンで議事録をとりながらも、的確な意見を。

始まる前は「30分で終わらします」と豪語していましたが、結局宴会直前まで。

宴会では恒例のビンゴ大会!
子供たちは大喜び、もちろん大人も大喜び。

温泉では、新米農家同士、宴会に引き続き作付のことの話。
大隅の落合さんは昨夏、トマトをたくさん出荷して頂きました。
今年もその予定でして、昨年並みの作付。
今年は自分で苗を作り、接ぎ木をして病気に強い苗を作るとのこと。
みんなが大好きなトマト!
今年も楽しみですね。

夜なべ談義では、主に事務局の発注について。
今までエクセルをアナログに駆使しての発注作業でしたが、元SEの澤田さんの助力により発注作業が楽になりそう!


翌朝、ゆっくり起きる人、早く起きて温泉に入る人などなど。
朝ごはんを食べて、いよいよ作付会議。
じゃがいもの周年出荷や春~初夏の葉物野菜などに議論が集中しましたが、
ネギ類やズッキーニ、ラッキョウなど最近増えたり減ったりしている野菜の話も深まり、またまた時間ぎりぎり。

じゃがいもやタマネギ、ニンジン、ニンニク、ショウガなどの貯蔵を効かせて周年出荷を目指したいところですが、
しかしやっぱり、できるだけ旬を押さえた野菜たちをお届けしたいのです。
旬のものはやっぱり美味しく、力強く生命力にあふれていますから。
そう思うと周年出荷も大事ですが、“ない”ときがあるから“ある”ときの有難さ、大事さがわかるのだと思います。
なんだか恋愛と一緒ですね、「いなくなってからその大事さに気づく」
またトウモロコシやズッキーニ、エダマメ、ごぼうなど会員さんが喜んでいただけるのもしっかりと届けられるようにしていきたいです。

作付会議後、理事長・みさこさんの知人である肥後農園さんがやっているホテルでランチ。
ボリューム満点のランチでお腹も満たしたところで、真戸原さんの圃場見学。
前回とは打って変わって、快晴で野菜たちも喜んでいる様子。
(やっとここから写真が始まります。)






そのやま農園の農場長は土の具合や作物の状態など熱心に見ていました。





先日訪れたときは草が茂っていたタマネギ畑も綺麗に管理され、
タマネギが寒さに耐えながらも陽の光を浴びてすくすくと育っていました。





今年の春夏の野菜セットはどんなものになるのか。
冬を越したカブや葉物野菜はとう立ちをし始め、春の端境期にそろそろ突入します
同じような野菜セットが続くかもしれませんが、4月下旬ん頃には指宿の前園さんの新じゃがいもが出てくると思います。
またこの時季限定、そのやま農園ののらぼう菜やこぶ高菜も野菜セットに入ってきています。
のらぼう菜は菜の花の王様!
とっても美味しい野菜です。
こぶ高菜は昔は漬物くらいにしか用途がありませんでしたが、炒めてもおいしいのですよ。

春を告げる野菜、新たまねぎはいつになるのか、もう少しお待ちくださいね。


2017年も、かごしま食の家族をよろしくお願いします!


「エイッ!エイッ!オーガニック!!」  

Posted by 食の家族 at 00:18 │Comments(0)