2011年03月30日
4月3日(日)川内駅まえで・・・
今日は東京からのお客さんでした。若い男性ミュージシャンと絵描きの女性。いずれも“東京脱出”してきた方たちです。地震の次の日にはもう京都に向かい、各地を渡りながら鹿児島に到着。絵描きの女性の妹さんが食の家族の会員なので、そこで一緒に暮らしているそうです
原発がいま深刻な事態に陥っていますが、2人は地震からすぐに事態を重く見て逃げてきました。それだけ素早い行動を取れたのは、普段から原発に関する情報を持っていたことが大きかったようです
私とは原発に関する勉強会で知り合ったのですが、有機農業にも興味があるってことで畑を案内しながら色んな話をしました
ところ変わって湧水町の農園にはおととい、26歳のパパが尋ねてきました。彼も奥さん、2ヶ月の赤ん坊と一緒に東京から非難してきました。うちの畑のそばの一軒家を借りて住んでいて、仕事をこれから探すそうです。仕事をしてたり、家族がいたり、放射能の危険が迫っていても動けない人たちがたくさんいることでしょう。そんななか、愛する我が子のことを考えて脱出してきた勇気をたたえたいと思います
それにしても今回の原発事故は情報格差が大きいと感じます。うちの理事長はじめ、これまで原発に反対してきた人たちから集まってくる放射能などの“ホントの”情報はほとんど報道されていないんですから。
情報のある人たちは声を上げなくてはいけません。
今度の日曜日、4月3日は川内駅前に14時集合で川内原発の3号機増設凍結、福島の現状を訴えるパレード&署名活動をします。
立ち上がれニッポン!なんか聞いたことあるな・・・
立ち上がれ第一次産業!?
2011年03月30日
ビストロオランジェ

オランジェさんは有機野菜を使ったイタリアンのお店。
251-8810 鹿児島市荒田2-36-11パストラルハウス1F
魚介類たっぷりでとても美味しい

2011年03月25日
有機農家のフランスデビュー??
じんのさんはもともとフランスで有機農業を勉強したことがあって、その時にお世話になった農家と一緒にするそうです。4月から地元福岡に戻り、早ければ今年中にフランスに行ってしまうそう。フランス人と結婚すれば戻ってこないでしょうね(^^)
橋口君もまた不思議。
こちらは4月に入籍するんですが、奥さんと一緒に将来はカフェをしたいんだとか。料理の上手な二人なので楽しみです。
しかしなぜか来月から福岡で自然農法をやってる農家さんの下で勉強するそうで、お父さんが「これからどうやって食べていくつもりだ?」と心配していました
しっかりもののそうやくんなので、その辺はちゃんと考えてるでしょ~?と思って聞いてみたら、「それが問題なんですよね~」と真顔で言ってました
えっ??? そこ大事でしょ!
まぁ、有機農家の息子なんてそんなもんでしょう。お金のことをまず考えるなら誰もやらない仕事です。お金とか経済とか、そんなものよりもっと守るべきものがあるはずです
きれいな水、空気、海、土、かけがえのない自然、動物、大切なヒト・・・
天災という宿命だけでなく、原発という人災によってそれらが失われていくのが何とも悔しいです。
2011年03月20日
先祖代々の土地が・・・
少しずつ自分にできることが見え始めたこの頃です。やれることはどんどんやっていきたいと思います。
とりわけ福島原発の動向に注目が集まる中、茨城県のほうれん草から基準を超える放射性物質が検出されたとのこと
すでに出荷の自粛が始まっていますが、この先どうなるのかと農家の頭は真っ白ではないでしょうか
農業は野菜や米を作ることばかりが仕事ではない、それらが育つための健康な土を長年かけて作ってきたんだ。先祖代々守ってきた土や水や周りの環境が放射能によって汚染されてしまった気分はいかほどだろうか・・・
野菜が風評被害で売れなくなるという一面的な問題より、その土地ではもう農業ができないというほうが大きな問題ではないかと思います。
2011年03月13日
原子力について考えなくちゃ
マグニチュード9.0、国内観測史上最大級の地震
大きな船やたくさんの家を押し流す大津波の恐怖
そして爆発に相次ぐトラブルを起こす福島原発
原発にも10Mの津波が押し寄せたそうです。“想定を超えた”とは言え、今回の事故はかなり深刻です
政府や原子力保安院、東京電力などの説明は事実を包み隠さず国民に説明しているとはとても思えません
本当に放射能はもれていないのでしょうか?健康に影響はない範囲なの?
川内原子力発電所を抱える鹿児島県民として、この問題は真剣に向き合わないといけませんね
すでに1号機、2号機が稼働中。そしてこれから増設されようとしている3号機が世界最大級ということをくれぐれも忘れてはいけませんね
今回のようなことが仮に川内で起こった場合、10kや20kの避難では到底すまされないということを
そして放射能にひとたび汚染されると、私たちが作る農作物は口にすることはできず、汚染された大地では半永久的に食べ物など作れないということを
被災された方にはお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方にお悔やみを申し上げます。
2011年03月12日
高級たまご、あります
ニュースには何かの映画のような、そんな光景ばかりが映っていてこの国はどうなってゆくのだろう・・・と考えさせられてしまいます。
今はとにかく1人でも多くの方が助かってほしいと切に願います。
さて今日は養鶏のはなし
食の家族は有機野菜セットの定期お届けを基本にしている宅配グループですが、このたび霧島市横川町の迫田さんという方の有精卵出荷が始まります。
そのお値段は1パック525円!!
スーパーでは200円ぐらいでしょうか?(買わないのでわかりませんが・・・)
確かに高い!高級たまごですね。
でも私は実際にニワトリの飼われている環境、エサなどを見てきて、これは食の家族で取り扱う卵にふさわしい、貴重なものだと確信しました。
一般的にたまごを産むニワトリを飼うには数十万羽という数を、窓がなくて風も入らない“ウインドレス鶏舎”で密飼いしているのが実情で、それを決して悪く言うわけではなく、そうしないと養鶏が成り立たないという現状があるのです
そんな現状にあってたった180羽でスタートした迫田さん。外国産の飼料に頼ることなく、自分で集めてくる国産の材料を発酵させたエサを使っています。これはとんでもない労力です
私たちはまず末端の小売価格を決めて、それによって生産者価格を決めたりはしません。生産者が養鶏を続けていける価格で買取り、販売をします。
それにはある程度安定した数を注文していく必要があります。週に1パックでも、2週間に1回でも、月1でも、定期購入していただくことが生産者を支えることになります。食の家族が頑固にセット野菜を続けていくのも、そういう理由からです。セット野菜を買われる方は知らないうちに私たち生産者を支えてくださっているのです。
2011年03月09日
農業の若けぇもんの集まり
1月に有機農業祭典をした時に持ち上がった若手有機農業者の集まりです
これから有機農業を始めたい人や、すでに始めてる人が主な対象ですが、そこにベテランや中堅が加わって色んな問題点を話したり、アドバイスや意見交換をします。いわば有機農業のオールスター的な感じでしょうか。農業に興味がある人にとってもそんな話を聞くだけでも面白いと思いますよ
実行委員会は霧島の有機農家の久木田くんを筆頭に、鹿児島の若けぇもんが中心で動いています。
夕食会は食の家族の会員さんの“有名シェフ”を招いて玄米パエリアや春野菜のスパゲティ、有機じゃがいものガレット、古澤ポークのローストなどを作ってもらう豪華ディナーです♪
2日間たっぷり美味しいごはんを食べて、未来について語って飲んで参加費は格安です
新規就農者向けの予算があっての格安ツアーですが、有機農業にも予算がおりるようになり、時代は変わったなぁと思います
正月以来体調を崩してお酒を控えていた出水の杉村みちおさんも、今回はさすがに解禁するようです。騒ぎすぎてまた禁酒にならないことを祈ります
2011年03月06日
おいもの保存法はさまざま
野菜には色んな種類の旬野菜が入ってきますが、いま美味しいのはおイモ類
ねっとりした里芋にほっこり秋ジャガイモ、冬を越して糖度の高いサツマイモと3種類あります
いずれも去年の秋に収穫するおいもですが、その保存方法はさまざま・・・
・里芋→未だ土の中にうまっている
・じゃが芋→掘ってあって日が当たらないように保存している
・さつま芋→窯のような温かい場所にいけてある
ということ感じで、保存方法はちょっと違います。里芋は収穫しないでおいといて必要な時に掘ればよくて、土の中で冬を越してもいいんです。今年に関しては1月が寒かったので土の中でもちょっと傷んでしまいました

一方でさつま芋は寒さに弱いので、11月には全部収穫してしまって温かくして保存しないといけません。じゃがイモはご存知のように日に当てると有害なソラニンを作ってしまう原因になるので、冷暗所での保存がよいです
ぼちぼちイモ類も植えるシーズン!春じゃが芋のタネはもう植えました。里芋も3月中に植えたいですね。野菜を届けている天文館の天の川というお店では、暖かい場所に置いてある里芋の芽がニョキニョキ(@u@)
あれを植えたらすぐに大きくなりますね!
2011年03月02日
色とりどりのコンテナかご
金曜日の予想最低気温は1℃です。真冬並みですね~
金曜日の野菜の出荷にはRaiさんが登場します。と言っても外国の方ではありません

名前がらいてつさんなので、野菜を入れるコンテナかごに「Rai」と書いてあります。指宿でニンジンや大根、ホウレンソウ、わさび菜といった色んな種類の有機野菜を作っています。有機野菜は農薬や化学肥料を一切使わず、堆肥など自然界にあるものを使って土づくりをする、循環型の農法

しかしフランスで有機農業を勉強していたこともあって名前は横文字なんですね~
さて、田舎に行って畑を見ると四角くて黄色いカゴが積まれていますよね。大きな農家がさつま芋の収穫とかすると数百個ぐらい並べられていることも珍しくありません
あのカゴをコンテナと呼んでます。あれ、いくらぐらいするか知ってますか?
うちが某量販店で買ったときは1個が597円でした。それが3年前ぐらいでしょうか。50個ほど買ったので3万円ぐらいしました。石油代が上がったときだったので高いなぁーとは思いましたが、必要なものなので買いました

ところが今うちにあるのはぱっと見た感じで10個ぐらいでしょうか。
どんどんなくなってるんですよ(- -;)
野菜を出荷する先はどの農家も何ヶ所かあって、そこに野菜を入れて持っていくとほかの人のコンテナと入れ替わっちゃうんですよね。もちろんRaiさんみたいに目立つ名前を書いていてもなくなるときはなくなるし、自然と減っていくのがコンテナならでは・・・
ある生産者いわく「コンテナは天下の回り物」だそうで、それを聞いてからはもう自分のコンテナを必死に取り戻すのはあきらめました。
うちのコンテナはどこか知らない土地の農家の畑にあるかもしれませんね。
今やうちの畑にも色とりどりの色んな名前が入ったコンテナが積まれてますよ(笑) 農業の暗黙のルールって感じでしょうか・・・