2016年02月16日
霧島で作付会議
今朝はこの五ヶ別府町でも雪がうっすら積もりました。
市街地は降らなかったみたいで、ここは少し標高が高いからですかね。
それにしても寒暖差がすごいですね。
3月までこんな感じを繰り返すと気象予報士が話していました。
春を実感するのはもう少し先になりそうです。
土日は作付会議があって、農場見学にも行ってきました。
食の家族の仲間の久木田農園と落合農園です。
いずれも霧島市福山町にあるんですが、ここが寒い、寒い!
標高が400メートル近くあってあの豪雪のときもすごかったみたいですね。
今回も、ここが降るぐらいだからもちろん降ったんでしょうが、現在の福山町の気温は3℃。あそこは夏に行きたいですね!
久木田農園は主に人参とさつま芋を手広く作っていますが、さつま芋を保管する蔵があって、その縦長に掘り込んだ蔵にはびっしりと数十種類の芋が保存されていました。
寒くなる前に収穫を終わってこの中に入れるのだそう。
熟成させた紅はるかは糖度が高くなり甘くなります。これを次回お届けしたいと思います!
農業を始めて間もない落合くんも頑張っていました。
おじいちゃんは85歳で現役の花牟礼さんという、筋金入りの有機農家です。
今年は玉ねぎ作りに取り組んでいて、みんなが見るには「おおむね順調」。
しかし今朝の雪でまたうもれたかもですねー もうここまで来たら収穫まで突っ走るしかないです。
ところで、この寒暖差でなのか、食糧難なのか動物たちがいつも食べないものを食べて意表をつかれています。
杉村農園ではシカがブロッコリーを全食い、湧水町ではカラスがカブを食い荒らし、大根占のまとはら農園ではうさぎが大根を食べているという非常事態。
この五ヶ別府では「のらぼう菜」に父が鳥よけでかけたネットにひよどりが何羽かかかりました。
「これは美味しいんだよ」と言って前園さんが喜んで持って帰りました。
確かに、いい野菜ばかり食べて脂ものっていて美味しそうでした。
あのひよどりの大群は北上していくので、もしかしたら1週間前に屋久島で本武さんのタンカンをつついて、何日か後には杉村農園のブロッコリーにとどめを刺してるかもしれませんね(^^;)
この夏は去年の長雨に台風みたいな災害がないといいですね!
みんなで美味しい野菜を作って届けましょう♪
2016年02月12日
寒風ビュー
バレンタインデーの週末は天気が荒れ模様です。
特に明日は雨と風が強まりそうで、最低気温が17℃というのがまた気持ち悪い暖かさです。
ところが一転!
月曜日からは気温が急低下、最高が10℃までしか上がりません。
体調を崩してる方はいらっしゃいませんか~??
私も今のところまだ元気です。ゲホ、ゲホッ
葉物が徐々に少なくなっているので根菜類の投入です。
里芋は赤土の杉村さん、大根は大セットが杉村さんで小セットと2,000円セットが黒土の前園さんになります。
前園さんは指宿だから暖かく、冬でもたいていの野菜を作ることができます。

といっても露地野菜なのでもちろん冬野菜に限りますが。
大根は冬野菜ですが、冬のあいだずっととれるわけではなくて、2月、3月、4月と徐々に少なくなっていきます。
このあたりが品薄時期になるので、これをねらってトンネル(ビニール)をかけて温かくして溝辺空港あたりの大根農家は作っています。
でも指宿ではビニールをかけないでも今から先とれるからうらやましいですよ。
寒い湧水町では毎朝凍りついて青首のところの皮がばりばりはがれてきます。
出水の山の上にある杉村農園も不思議なところです。
寒風がいつもビュービューで絶対に寒いはずなのに、湧水町みたいに寒さでだめになるってことがほとんどないですから。
だいこんもちんげん菜も冬中しゃんとしていますよ。
それは風が常に吹いているから霜が降りにくいのと、やっぱりあの赤い土に秘密があるような気がします。
2016年02月02日
野菜の品質について
今回の大雪で県内は大混乱でしたね。配達も遅れての到着になりご迷惑をおかけしました。鹿児島市内では10数センチの積雪がありましたが、生産者の畑がある地方では30センチになる場所もでました。雪にうもれても根菜類は大丈夫なものの、葉野菜は傷むものがでました。これからは春に向かってぐっと気温が上がってくると思いますが、野菜は寒暖の差で花芽をつけはじめるでしょうね。
冬野菜の種まき時期は8~10月頃、その収穫時期は11月から頑張って3月まで、花芽をつけはじめる頃までです。露地栽培では真冬には種まきができないので、2月下旬からまた種まきが始まり、葉野菜であれば4月から「新」野菜が採れはじめます。この冬野菜から春野菜に変わる時期に、どうしても野菜が少なくなる端境期があります。今期は暖冬もあって葉野菜が前倒しでできているので、冬野菜がなくなるのも早まりそうです。
そんな時は野菜セットを集めるのも大変ですが、見た目なんかもどうしても一番いい時期から比べると、「ちょっとなぁ・・・」と思いながらも出しているところがあります。
寒い時期を迎えた露地野菜は、例えば白菜なら外葉が茶色く枯れていきますが、それがべたっと内側に張りつくことで寒波から中を守ります。時によってはそれをひもでぎゅっと縛って開かないように対策します。そして収穫のときは枯れた外葉をむいて白っぽくなった状態で出します。ですので、決して新鮮でないわけではないんですが、どうしても緑の外葉がある頃と比べれば鮮度感がないように見えます。そして半分カットした時に成長点が膨れ上がってくる現象があります。切ってからすぐに盛り上がってきますが、この部分には栄養が集まっていて、ここから使っていただくと鮮度を維持しやすいです。
野菜の品質については説明をしっかりしてご理解をいただける部分と、作り手の努力でもっと改善ができるものと両方があると思っています。まだまだ改善点も多いと自覚しています。店頭に並べて売る形ならお客さんに好きな野菜を気に入った大きさ、量で選んでいただけます。食の家族の野菜セットのような形ではお客さんの好みや家族構成が様々で、全員に満足いただくのは難しいですが、率直なご意見をいただけると改善に向けて動いていけるのでとてもありがたいです。
そして定期的にお届けする宅配の形だからこそ、より質が良く満足度の高いものを作っていかなければいけないとも思っています。