2015年03月26日
夏野菜、ぐんぐん
三寒四温の春らしい気候で、山桜は満開のところもでてきました。
鹿児島は春が短いので、すぐ暑くなるというイメージです。
防寒着をこの前まで着ていたのが、いつのまにか半袖になっていますよね。
畑に残った野菜は耕されてまた夏野菜の肥料になります。
夏野菜を植える畑はもうそろそろ準備をはじめないといけないので、冬野菜に見切りをつけて堆肥をまいて、トラクターで耕します。
しばらく堆肥を土になじませておいて4月の中旬ぐらいになったら一気に苗を植え出します。
さて苗作りのほうも並行してやっていかないといけません。
トマト、キュウリ、ズッキーニ、ミニトマト、カラーピーマン、ナス・・・五ヶ別府農場では苗が所せましとスペースをうめてきました。
こうやって天気がいいと水くれアピールがすごいですよ~
しなっている苗に水をあげると一斉にシャキーン!僕も私もの大合唱です。
でも甘えて育ててもあとでひねくれますから、厳しく育てるところはしっかりと、ときには水を切って強く育てることも必要です。
ひと月後には砂漠みたいなところに植え出されるので、耐える力も備えておかないといけないというわけです。
こんなことを言ってますが、苗作りはほとんど父親まかせで私はほとんどタッチしません。
たまに苗の様子を見にいくと見違えるように大きくなっているんですが、それを父は毎日眺めて観察して、温度や水を管理してやっているので、それには忍耐力が必要ですよね。
日々の小さな変化にもちゃんと気づいてあげられる観察眼が大切で、それには野菜もしっかり応えてくれるんだと思います。豊作祈願!
2015年03月07日
秀品率アップ
湧水町そのやま農園のキャベツ畑には100羽ぐらいのヒヨドリの大群が一斉に降り立っていましたよ。
終わりかけでよかったですが、これから収穫になる野菜には来ないでほしいですね・・・
ヒヨドリにつつかれたりイノシシやシカに食べられたりで、ロスがでますよね~
このロスが大きいっていうのは野菜作りにおいても大きな痛手になりますね。
例えばほぼ収穫を終えたキャベツ畑を見渡してみると、なにかの原因で収穫できなかったものがごろんごろん転がっていたり、収穫されずに残っています。
ざっと1,000個ぐらいはあるんじゃないでしょうか。
大根畑をみると2,000本ぐらいはまだ小さかったり股割れで残っています。
全体数の2割ぐらいでしょうか、これは有機農業の大きな課題ですね。
一般に化学肥料を使う農家は大根でもキャベツでも収穫時期がぴたりと揃うもんで、畑の片っ端から一斉収穫してきます。
有機農家は大きくなったものから順番に収穫する人が多いから、畑のあっちこっちから探していくので手間と時間がかかりすぎていますね。
そこに病虫害に遭ったものを選別するという作業も加わってきますから、秀品選びも目利きが必要です。
よくテレビで形の面白い野菜、例えばセクシーな女性の足のような大根がでてたりしますが、ああいうのはよく収穫しますよ
ただ、ぱっと見た時に土の上に出ている部分を見ただけで「これは形がおかしい」とわかるので、もう収穫しないで放っておくのが多いです。
だから片っ端から引いたらセクシーな足がもっとたくさん出てくるでしょうね~
話が逸れましたが、一般の農家は農薬や化学肥料を使うというアドバンテージこそあるものの、その道においてはプロ集団で、植えたものは全部取るんだ!という意気込みを感じます。
有機農家はそのへん欲がない?ってことはないでしょうが、自然素材の肥料を使って秀品率を上げていかないと、一般の野菜に取って代わることもないだろうし、その人たちが有機農業はいいらしいから始めてみよう!ともならないんじゃないかと、そう感じています。